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【美術解説】ヤン・ファン・エイク「初期ネーデルラント絵画の改革者」

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ヤン・ファン・エイク / Jan van Eyck

初期ネーデルラント絵画の改革者


《アルノルフィーニ夫妻像》,1434年
《アルノルフィーニ夫妻像》,1434年

概要


生年月日 1390〜1395年頃
死没月日  1441年7月9日
活動場所 フランドル
ムーブメント 初期ネーデルランド絵画、北方ルネサンス
代表作

・アルノルフィーニ夫妻像

・ヘントの祭壇画

・宰相ロランの聖母

・受胎告知

・教会の聖母子

ヤン・ファン・エイク(1390年-1441年7月9日)は、ブルージュで活動したフランドル地方の画家。

 

初期ネーデルラント絵画の革新者の1人として知られており、また初期北方ルネサンス芸術の最も重要な画家の1人でもある。

 

ファン・エイクは1380年から1390年頃、現在のベルギーのマーセイク(当時のマーセイク、それが彼の名前の由来)で生まれた可能性が高いとされている。

 

1422年頃ハーグで仕事をはじめたときには、すでに助手付きの工房を所有する巨匠で、オランダとハイノーの支配者であったピティレス家のヨハネ3世の庇護のもと画家や使用人として活動した。

 

1425年にヨハネが亡くなると、ブルゴーニュ公フィリップ・ザ・グッドの宮廷画家としてリールで活動し、その後、1429年頃にブルージュに移り住んんで、亡くなるまでそこで暮らした。

 

フィリップに公に高く評価され、公爵とポルトガルのイザベラの婚約交渉で1428年にはリスボンを訪問するなど外交官としても活躍した。

 

現存する約20点の絵画の中には、《ヘント祭壇画》や『トリノ=ミラノ時祷書』の装飾画など、1432年から1439年の間に描かれたものがある。

 

ファン・エイクは、祭壇画、一枚板の宗教的な人物、依頼された肖像画など、世俗的なものと宗教的なものの両方を主題とし、一枚板、二枚板、三枚板、ポリプティク板など多様な形式で制作している。

 

パトロンだったフィリップは、画家が「好きな時に好きなだけ」描くことができるよう安定した高額報酬を行い、また芸術的な自由を保証されていたので、ファン・エイクは好きなときに好きなだけ描くことができた。

 

ヴァン・エイクの作品はもともとは国際ゴシック様式に由来しているが、自然主義とリアリズムを重視する方向へ発展した。また、油絵具の技法の水準を高め、その後、非常に影響力を持ち、その技術やスタイルは、初期ネーデルラントの画家たちに採用され、洗練されていった


■参考文献

https://en.wikipedia.org/wiki/Jan_van_Eyck、2020年8月26日アクセス



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