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【作品解説】マスクを付ける南アフリカの人々

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マスクを付ける南アフリカの人々 / South Africans wearing masks

新型コロナとHIVの関係性とは


2022年2月1日、南アフリカのソウェトのクリプタウンSowetoで、南アフリカがコロナウイルス病(COVID-19)陽性の人々の隔離をやめた日、男性がSenzart911の壁画を通り過ぎている。
2022年2月1日、南アフリカのソウェトのクリプタウンSowetoで、南アフリカがコロナウイルス病(COVID-19)陽性の人々の隔離をやめた日、男性がSenzart911の壁画を通り過ぎている。

作者 Senzart911
制作年 2022年頃
ムーブメント ストリート・アート
場所 南アフリカ共和国・ソウェト

《マスクを付ける南アフリカの人々》は、Senzart911が2022年に南アフリカ共和国・ソウェトのクリプタウンの壁に制作したストリート・アート。

 

オミクロン株の流行、またCOVID−19無症状陽性者の隔離を廃止したころに制作したもので、HIVとCOVID-19の関連性を描写していると思われている。

 

COVID-19のオミクロン株を世界で初めて報告した南アフリカのゲノム監視ネットワーク(NGS-SA)研究チームは、新型コロナウイルスとエイズウイルス(HIV)を併行して研究することで両者の関係性を明らかにする調査をはじめた。

 

治療を受けていいないHIV感染者が新型コロナウイルスに感染することで、新たな変異株が生まれる可能性を示唆する材料が幾つか出てきたことが背景にあるという。

 

そのため、HIVへの対処を無視したCOVID対策は、十分な公衆衛生上の対策とは言えないという。南アフリカは世界最大のHIV流行国で、820万人が感染している一方、成人の約71%、子供の45%しか治療を受けられていない。

作者


Senzart911(1979年生まれ)は、ソウェトのモフォロの画家。アート、デザイン、建築、詩の間を行き来した作風で、巨大な目玉ばかりを描く作風で知られる。

 

近作は、アフリカン・ポップアートと呼ばれており、パブロ・ピカソやジョルジュ・ブラックといった有名芸術家のキュビスムをサイケデリック・アートのような色彩を融合させた表現をしている。




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