《ホオズキと自画像》は、1912年にエゴン・シーレによって制作された油彩作品。レオポルド美術館に所蔵されている。ホオズキは英語で中国のランラン植物（CHINESE LANTERN PLANT）と記載される。

この自画像は、シーレ作品の中で最も人気のある作品のひとつであり、2023年東京都美術館で開催されたエゴン・シーレ展のメインビジュアルとして採用されている。本作はシーレが22歳、数多くの展覧会に参加していた時期に描かれたものである。

横長の画面にを押し込め、胸から下と髪を切り取っている。目線は下目使いで、頭は右を向いている。この反対のパターン、目線は上目使いで、顔は左を向いているも多くある。

左側の葉をつけた小枝とホオヅキは、横顔と呼応しており、斜め気味の肩は、硬質な背景とわずかなコントラストを生み出している。

また、主要な形状の中の線も、この優れた構図と調和している。たとえば、右側の肩のラインは、顎の骨に続いている。シーレの色彩もまた、繊細なデッサンに匹敵するものである。

肌の豊かなニュアンスや、赤い瞳孔のある明るい瞳が印象的である。この肖像画でシーレは、繊細な人間であり芸術家である自分自身を描いたのである。

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■参考文献

・https://artsandculture.google.com/asset/self-portrait-with-chinese-lantern-plant-egon-schiele/lAGS1DQVHQVm6Q?hl=en、2023年1月9日アクセス