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【作品解説】ジョルジョ・デ・キリコ「無限の郷愁」

無限の郷愁 / The Nostalgia of the Infinite

静かな巨大建築と小さな二人の影


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ジョルジョ・デ・キリコ「無限の郷愁」(1911年)
ジョルジョ・デ・キリコ「無限の郷愁」(1911年)

概要


「無限の郷愁」は1911年にジョルジョ・デ・キリコによって制作された作品。

 

古代ギリシア風の建築物とイタリアのモダンな都市が融合した神秘的な町にコントラストの大きい光と影が描かれどこか郷愁を感じさせるキリコの作品群の1つ。

 

描かれている巨大な塔は、トリノにある世界で一番高い博物館モーレ・アントネリアーナからの影響です。塔の下の広場には小さな二人の影があり、また影の隣にもアーチ状のキリコ独特の巨大建築物が描かれています。二人の舞台となる場所とても大きく、威厳があり、しかしその場所はなにか巨大なまま時が止まっているかのような静けさがあり、郷愁に満ちています。

 

この二人の小さな影と巨大建築物の対比描写は、サルバドール・ダリをはじめ現代でもさまざまなクリエイターに影響を与えています。

 

日本人だと、ゲームクリエイターの上田文人は「ICO」のパッケージイラストで、キリコから影響を受けたパッケージイラストを描いています。 

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モーレ・アントネリアーナ
モーレ・アントネリアーナ
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ICO
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