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【インタビュー】奈良美智香港個展インタビュー「脱カテゴリ」

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奈良美智香港個展インタビュー


脱カテゴリ


香港で奈良美智の2つの重要な個展が開催されている。世界中に熱狂的なファンを持つ日本人アーティストは作品への明確な解釈をすることに対して否定的である。(South China Morning Post

2つの矛盾した要素


奈良の作品におけるトレードマークともいえる子どものキャラと同じように、ネオ・ポップアーティストの奈良美智には、「つけ込まれやすさ」と同時に「下手に触ると火傷する」という2つの矛盾した要素を持ち合わせているように思える。

 

非常に内気であるように見えるけど、奈良はニューヨーク・スクエアの地下鉄で落書きをして逮捕されたこともあり暴走するときがある。

言葉で説明できるなら絵を描いていない


奈良は一般的に対面形式のインタビューを避けがちで、自身の作品の厳密な解釈を欲する質問を嫌っている。


「自分自身のことはよくわからない。もし言葉で自分を説明できるなら、絵を書く必要はない。僕の作品を見る人たちが、彼らの好きなように感じてほしい。芸術の良い面の1つは、曖昧に受け取ることで、鑑賞者自身の経験や生活環境にもとづいて作品を受け取れることだ。」


と奈良は話す。

安易なカテゴリ分類を拒否


また、奈良は必ず自分の作品の簡単な簡単なカテゴリ分類を拒否する。

 

「僕はインタビュアーなどがよく使う「大人」の定義のことがよく分からない。「子ども」と「大人」、「日本人」と「中国人」のような単純な二項分類は好きじゃない。人間はある程度彼らが育った町や環境に応じた共通した性格を持っているかもしれないけど、同じモノサシで人の性格を判断・分類するべきじゃないとおもう。」

言葉がなくても絵で相手に通じる


奈良にとって今回の香港個展は中国全土を対象に入れたものとなっているが、奈良自身は1983年から中国の片田舎に足を踏み入れて、中国の人たちと交流を始めている。当時はまだ日本人観光客がまだほとんどいなかった時代だ。


「紙に漢字を書いてコミュニケーションしていた。ただ、中国の田舎の方の人々は漢字が読めない人もいるので、紙に絵を描いてコミュニケーションをしていた。とても親切な人ばかりでそれで、それで問題なくお互いに意思疎通ができた。自分の気持ちが相手の心にうまく届けば、絵でのコミュニケーションは良いと思う。」




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