ギュスターブ・カイユボット / Gustave Caillebotte
写実主義の強い印象派画家

概要

ギュスターブ・カイユボット(1848年8月19日-1894年2月21日)はフランスの画家。印象派。グループ内では、ほかの印象派のメンバーより写実主義的傾向が強い。カイユボットの芸術様式としての写真に対しても関心を持っていた。
略歴
幼少期
ギュスターブ・カイユボットは、1848年8月19日、パリのフォーブール・サン=ドニ通りに住んでいた上流階級のパリジアン家庭で生まれた。父マーシャル・カイユボットは軍隊の戦闘服ビジネスの継承者で、セーヌ県の商業裁判所の裁判官でもあった。母はセレスタ・ドロフェンで、カイユボットにはほかに弟ルネとマルティアルがいる。
カイユボット一家は、1866年までパリのフォーブール・サン=ドニ通りに住み、パリ8区にあるミロメニル通り77番地に一軒家を建てて、移り住んだ。1860年の始め、夏の大半をパリから20キロ程離れた場所にあるエールで過ごした。この頃にカイユボットはドローイングで絵を描き始めている。
1868年に法律の学位を取得して、1870年には弁護士免許を取得。また、エンジニアでもあった。卒業後、まもなく普仏戦争が勃発して、カイユボットは徴兵されることになった。