プッシー・ライオット / Pussy Riot
プーチンに反発するフェミニズム・ロック集団
概要
プッシー・ライオット(Pussy Riot)は、モスクワを活動の中心としたロシアのフェミニスト・ロックグループである。2011年8月にバンド結成。20歳から33歳のおおよそ11人の多様な女性で構成されている。
彼女たちは赤の広場やモスクワ地下鉄といった公共空間でゲリラパフォーマンスで即興演奏し、その様子を編集したミュージックビデオをインターネットに投稿するのが特徴である。
彼女らのコンセプトはフェミニズム、同性愛者の権利、そしてウラジミール・プーチン大統領のロシア体制への批判である。彼女らはプーチンをスターリンとみなし、またロシア正教会総主教との間に癒着があると指摘する。
2012年2月21日、グループ内の5人メンバーがモスクワのロシア正教会救世主ハリストス大聖堂でパフォーマンスをおこなったが、すぐに教会の警備員によって中止させられた。のちにそのパフォーマンスの様子は「パンク-聖母よ、どうかプーチンを追い出して!」というタイトルのミュージック・ビデオで使用された。彼女らの抗議とは、選挙運動中にプーチンに対してロシア教会総主教が手支持していることに対する批判だった。
2014年2月6日、彼女らはアメリカ、ニューヨークでツアー中でニューヨーク・タイムズでインタビューが行われている。
・Pussy Riot Members Take Tour to New York
NYタイムズによると、プッシー・ライオットの二人のメンバーは、モスクワの大聖堂で政治抗議的なパフォーマンスを行ったためロシアの矯正施設に21ヶ月間投獄されることになったが、逆にそれがプーチン大統領へより強く反対する勇気付けになり、また彼女らが世界的な支援を受ける結果となったという。
彼女らは「より厳しい刑罰を恐れる必要はない。いつかロシアで政治活動をする」と話し、ソチで開催される冬季オリンピックに対してもボイコットをする構え。そしてウクライナで地下で進行している政治抗議ムーブメントを称賛し、それがロシアにも影響することを願った。