リッタの聖母 / Madonna Litta
未完成の聖ヒエロニムスの肖像
作者 | レオナルド・ダ・ヴィンチ |
制作年 | 1480年 |
サイズ | 103 cm × 75 cm |
メディウム | くるみパネルにテンペラと油彩 |
所蔵者 | ヴァチカン美術館 |
《リッタの聖母》は1490年にレオナルド・ダ・ヴィンチによって制作されたテンペラ画。サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館に所蔵されている。
《カーネーションの聖母》のように、2つのアーチ型の開口部がある暗い屋内に人物が描かれており、部屋の向こうには上空からの山の風景が描かれている。キリストが左手に抱えているのは、将来における受難を象徴するゴシキヒワである。
作者については学者の間でも意見が分かれており、ジョヴァンニ・アントニオ・ボルトラッフィオやマルコ・ドッジョーノなどレオナルドの弟子の作品とする説もあるが、エルミタージュ美術館ではレオナルドの作品とみなしている。
絵のタイトルはミラノの貴族だったリッタ家から由来している。