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【作品解説】ウィリアム・ブレイク「オベロン、ティタニア、パックと踊る妖精たち」

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オベロン、ティタニア、パックと踊る妖精たち

Oberon, Titania and Puck with Fairies Dancing


《オベロン、ティタニア、パックと踊る妖精たち》1785年頃
《オベロン、ティタニア、パックと踊る妖精たち》1785年頃

概要


作者 ウィリアム・ブレイク
制作年 1785年頃
サイズ 475 × 675 mm
媒体 紙に鉛筆と水彩
所蔵 テート・モダン

《オベロン、ティタニア、パックと踊る妖精たち》は、1785年頃にウィリアム・ブレイクによって制作された水彩画。約47.6 × 67.3cm。テート・モダン所蔵。

 

ブレイクが描いた最初の大判のシェイクスピアのイラストレーション。具体的には『真夏の夜の夢』の結末場面で、妖精王オベロンと女王ティタニアが再会し、蛾、エンドウ豆の花、クモの巣 、カラシの種子が輪になって踊り、中央でパックが手拍子をしている。

 

妖精たちは、花びらや葉っぱ、ゴージャスなドレスを身にまとい、無重力のようにつま先で踊っている。彼女たちは人間のように見えるが、木の幹に比べれば小さい。蛍の不思議な銀色の光が、妖精たちを魔法のような存在に変えている。

 

ブレイクの描写では、舞台はシーシアスの宮殿ではなく、アテネ近くの森に設定されている。妖精たちは魔法の輪を作って踊っている。

 

ブレイクの妖精描写の特徴と輪になって踊る妖精は、今日の妖精に対する概念を定義するのに役立っている。アンリ・マティスの《ダンス》の元絵としても知られる。


■参考文献

テート・モダン、2021年3月1日アクセス



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