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【前衛運動】ミニマル・アート「無駄を最小限に切り詰めた純粋芸術」

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ミニマル・アート / Minimal art

最小限に切り詰めた表現


ドナルド・ジャッド「無題」(1990年)
ドナルド・ジャッド「無題」(1990年)

概要


無駄をなくすアート


ミニマルアートとは、最小限にまで切り詰められた表現である。


幾何学的な抽象美術をぎりぎりまで推し進めて、絵画や彫刻を数学のように規則正しい形態にしていく。一見するとそれは工業製品のように見える

ドナルド・ジャッド「無題」(1969年)
ドナルド・ジャッド「無題」(1969年)

禁欲主義


1960年代、先行する抽象表現主義を批判的に継承しつつ、また同時期にアメリカで流行っていた物質主義礼賛ともみえるポップ・アートへの批判の動きとしてミニマルアートは現れた。そこには自己抑制、禁欲主義的、理知的といった冷たい側面がある。

古典絵画の構図を批判


また、ヨーロッパのキリスト教具象絵画における伝統的な均衡や構図を否定。フランク・ステラは、ストライプの反復と、そのパターンが全体の形を決定するシェイプド・キャンバス(変形キャンバス)を考案した。

ドナルド・ジャッド


ミニマル・アートの代表はドナルド・ジャッドである。彼は、これまでの抽象表現主義にあった情念の混沌とした世界に反対し、その対極である理性的で感情を抑制する芸術をめざした。 モンドリアンに影響を受けていた彼は、三次元の領域でモンドリアンの手法を応用した。

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