現実世界から影響を受けたモンドリアン晩年の作品
ブロードウェイ・ブギ・ウギ
Broadway Boogie Woogie
概要
「ブロードウェイ・ブギ・ウギ」は、1943年にピエト・モンドリアンによって制作された作品。1940年に着手しているが、完成したのはニューヨークへ移ったあとの1943年。
初期作品と異なり、多くの小さなカラフルな正方形で構成されており、全体的にはネオンのようなチカチカした色どりになっている。
モンドリアンの芸術人生は、ほとんど抽象作品だったが、この作品でははっきりと現実世界から影響を受けているという。たとえば、マンハッタンの碁盤状に区画分けされた街状や、モンドリアンが好きだったアメリカのジャズ「ブギ・ウギ」のビートやリズムからの影響が大きいという。
本作はブラジル人彫刻家のマリア・マーティンが、ニューヨークのヴァレンタイン・ギャラリーで800ドルで購入し、のちにMoMaに寄贈された。