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後期印象派「印象派と前衛の架け橋となった芸術運動」

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後期印象派 / Post-Impressionism

印象派と前衛の架け橋となった芸術運動


フィンセント・ファン・ゴッホ「星月夜」(1889年)
フィンセント・ファン・ゴッホ「星月夜」(1889年)

概要


後期印象派は、1886年から1905年にかけて発展したフランスの芸術運動で、最後の印象派展からフォービズムの誕生までの期間のことを指す。後期印象派は、光と色の自然主義的表現を重視する印象派に反発する形で生まれた。

 

後期印象派、抽象性や象徴性を幅広く強調しており、新印象派、象徴主義、クロワゾニスム、ポン=タヴァン派、綜合主義といった芸術運動を総括した呼び方である。ポール・セザンヌポール・ゴーギャンフィンセント・ファン・ゴッホジョルジュ・スーラが後期印象派の代表的な作家とされてる。

 

後期印象派という言葉は1906年に美術批評家ロジャー・フライが使ったことが起源とされている。批評家のフランク・ラターは、1910年10月15日発刊の『Art News』でのサロン・ドートンヌのレビューで、オーソン・フリーズを「後期印象派のリーダー」と表現した。「フランスの後期印象派」展の広告もあった。

 

3週間後にロジャー・フライは再び1920年に企画した展示「マネと後期印象派の作家たち」というタイトルでこの言葉を使った。この展覧会の出品者は、マネの他、ゴッホ、ゴーギャン、ルドン、セザンヌ、マティス、ドラン、ブラマンク、新印象主義の画家たちなど後期印象派の作家にフォーヴィズムなど20世紀初頭の前衛芸術家が混じったものだった。印象派-後期印象派-20世紀美術という近代美術の流れが系統的に理解できたため、後期印象派は19世紀の美術と20世紀美術を橋渡しをする役目も果たしてたとされている。

 

後期印象派は印象派を拡張し、表現における制限事項を定めることを拒否していたが、おおよそ「鮮やかな色彩」「ボリュームのある厚い塗料」「現実的・現代的な主題」といった特徴があった。幾何学的形態や、表現効果を出すために形態を歪ませたり、不自然もしくは独断的な色使いをする傾向があった。

作家


フィンセント・ファン・ゴッホ
フィンセント・ファン・ゴッホ
ポール・ゴーギャン
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ポール・セザンヌ
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ジョルジュ・スーラ
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