アウトサイダー・アート・フェア / Outsider Art Fair
アウトサイダー・アートに特化したフェア
概要
「アウトサイダー・アート・フェア」はアウトサイダー・アートに特化した国際的なアートフェア。2013年より画商のアンドルー・エドリンが設立したワイド・オープン・アーツ合同会社(WOA)が企画・運営している。
アウトサイダー・アート・フェアは、1993年にニューヨークで初めて開催され、2017年で25年目を迎える。1993年にサンフォード・L・スミス協会によってフェアは設立・運営され、2012年に画商のアンドルー・エドリンに運営権が移動。
もともとはニューヨークのメトロポリタン・パビリオンでわずか25人の出展者で始まったフェアだが、現在は世界9カ国から66のギャラリーが参加。毎年1月下旬にニューヨーク、10月にパリで開催されている。
1993年の最初のフェアで発掘されたのがヘンリー・ダーガーだった。当時彼の作品は1万ドルから1万5000ドルだったという。現在それらとよく似たダーガー作品は2014年にパリ・クリスティーズで74万5000ドルで落札され、アウトサイダー・アートというカテゴリにおいて最高額を記録した。ヘンリー・ダーガー以外で現在市場で人気が高まっているのは、ウィリアム・エドモンソン、マーティン・ラミレス、ビル・トレイラー、アドルフ・ヴェルフリだという。
フェアの初期は、設立者が民族芸術や骨董と関わりがあったこともあって、フォークアート(民族芸術)が中心だったが、25年を経て初期のコンセプトはかなり変化し、現代美術的市場と近接的なコンテクストや市場になりつつある。