風船少女 / Balloon Girl
最も人気の高いバンクシー作品シリーズ
概要
作者 | バンクシー |
制作年 | 2002年〜 |
メディア | 壁画、グラフィティ |
『風船少女』は2002年からバンクシーによってはじめられたステンシル・グラフィティ作品シリーズ。風で飛んでいく赤いハート型の風船に向かって手を伸ばしている少女を描いたものである。初期の作品はロンドンのウォータールー橋やロンドン周辺のさまざまな壁に描かれたが、現在はどれも残っていない。
バンクシーは社会支援の手助けをするため、このデザインを何度か変えていろいろ場所で描いている。2005年にはイスラエル西岸地区の分離壁に描かれ、ほかに2014年のシリア難民危機時や2017年のイギリス選挙時にも描かれている。
2017年のサムスンの調査で風船少女シリーズは、イギリスで最も人気のあるバンクシー作品の1つであることがわかった。
2018年には、額縁におさめられた風船少女の作品が、オークション中にバンクシーによって額縁にしかけられた機械によってズタズタに切り裂かれた。バンクシーは自身がシュレッダーにかけた責任を負うことに認め、切り裂かれた作品に対して『愛は箱の中にある』と名前を付けた。サザビーズは「美術史においてライブ・オークション中に作られた初の作品だ」と話した。