愛は箱の中に / Love Is in the Bin
オークション中にズタズタにされた介入作品
概要
作者 | バンクシー |
制作年 | 2018年、2006年(オリジナル) |
メディア | キャンバスにエアロゾル、アクリル |
サイズ | 101 cm (40 in) × 78 cm (31 in) × 18 cm (7.1 in) |
『愛は箱の中に』は2018年にサザビーズ・ロンドでバンクシーによって介入された芸術作品であり、介入芸術の代表作の1つ。
2006年にバンクシーが制作した風船少女シリーズの1つ『風船と少女』の絵画が、オークションで104万2000ポンドで落札された直後に介入された作品である。サザビーズは「美術史においてライブ・オークション中に作られた初の作品だ」と話している。
オリジナル作品
2006年に産業倉庫で開催されたバンクシーの個展「かろうじて合法」の後、まもなく友人にプレゼントされた作品である。
バンクシーは手渡した作品がその後、オークションで競売にかけられることを予想しており、友人に手渡す前に自動シュレッダーの装置を額内に設置していたという。
オークションと自動シュレッダー
2018年10月5日に開催されたサザビーズ・ロンドンで、この作品は104万2000ポンドで落札された。オークションにおけるバンクシー作品では過去最高額となった。
しかし、落札終了を告げる木槌を鳴らした2秒後、作品が勝手に額の底から滑りおちはじめ、アラーム音とともに自動的に裁断され、その場にいたオークション参加者や関係者は叫び声をあげた。
作品は内蔵の電気仕掛けのシュレッダー装置をしかけるため、額の深い場所におさめられていた。サザビーズは機械が動作すると予見できなかったと話している。