スタンリー・キューブリック / Stanley Kubrick
映画史において最も偉大であり後世に影響を与えた監督
概要
生年月日 | 1928年7月26日 |
死没月日 | 1999年3月7日 |
国籍 | アメリカ |
表現媒体 | 映画 |
代表作 |
・『突撃』 ・『スパルタカス』 ・『ロリータ』 ・『博士の異常な愛情』 ・『2001年宇宙の旅』 ・『時計じかけのオレンジ』 ・『バリー・リンドン』 ・『シャイニング』 ・『フルメタル・ジャケット』 ・『アイズ・ワイドシャット』 |
略歴(後半)
マーロン・ブランドとの幻の共同作品
マーロン・ブランドがキューブリックに接触し、彼にアメリカ西部開拓時代のガンマン、パット・ギャレットやアウトローで強盗のビリー・ザ・キッドに焦点を当てたチャールズ・ネイダーの西部劇小説『拳銃王の死』の改作映画の監督の依頼を行う。
ブランドはキューブリックに感銘し「スタンリーは異常な知覚力や人たちとの同調能力がある。彼は大変な知性を持ち、創造的な思想家である。彼は自身が学んだことをよく噛み砕き消化し、それを新しいプロジェクトに独自の視点で持ち込む情熱のある人間だ」と話している。
キューブリックとブランドは半年間、当時まだ無名のサム・ペキンパーが書いていた新しい映画の脚本の手直しをしながら、新しい映画の製作を進めていた。
しかし、プロジェクトをめぐって2人の間で意見の対立がたびたび起こり、結局、ブランドがキューブリックを解雇し、彼自身が監督する事となった。そうして製作されたのが『片目のジャック』(1961年)である。
『スパルタカス』
1959年2月、キューブリックはカーク・ダグラスから電話で直接、紀元前73年から紀元前71年にかけて共和制ローマ期に起きたローマ軍と剣闘士・奴隷の反乱を指導したスパルタカスの伝記映画『スパルタカス』(1960年)の製作で監督就任の依頼を受ける。
ダグラスはハワード・ファスト原作の小説の権利を取得し、ハリウッド・ブラックリストに名前が上がっていた脚本家ダルトン・トランボが脚本を進めていた。ダグラスは映画のプロデューサーで、同時に主人公スパルタカスを演じ、ローレンス・オリヴィエがスパルタカスの敵でローマ将軍で政治家だったマルクス・リキニウス・クラッススを演じた。
ダグラスは当初監督だったアンソニー・マンを解任し、監督の引き継ぎとして15万ドルの報酬でキューブリックに依頼したといわれている。