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【Artpedia】作品解説 | ミロ・モアレ「裸の自撮り フランス版」

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テロ厳戒態勢下のパリでヌードテロリズムを敢行


2015年7月にパリ・エッフェル塔前で行われた「裸の自撮り」シリーズ(左)と、逮捕され憔悴しているミロ・モアレ(右)
2015年7月にパリ・エッフェル塔前で行われた「裸の自撮り」シリーズ(左)と、逮捕され憔悴しているミロ・モアレ(右)

概要


「裸の自撮り フランス版」は、ドイツ在住のスイス人アーティストのミロ・モアレが、2015年7月に、フランス・パリのエッフェル塔前で全裸パフォーマンス「裸の自撮り」シリーズを敢行し、フランス当局逮捕されたパフォーマンスである。

 

「裸の自撮り」シリーズは、2015年から始めたミロ・モアレのパフォーマンス・アートで、裸のモアレが通行人と一緒に撮影するもの。InstagramやFacebookといったソーシャルメディにおける「自撮り文化」を風刺したもので、またモアレ自身に内在する露出による自己顕示欲を表現したものである。これまでスイスのバーゼル、ドイツのデュッセルドルフで敢行してきた。

 

モアレは、バーゼル、デュッセルドルフでパフォーマンスを行ったさいには、お咎めなく成功。続いてテロの厳戒態勢下にあるフランスでヌード・テロリズムを敢行。エッフェル塔をバックにして自撮りできる名所、トロカデロ広場で全裸になり、観光客と自撮りしていたところ、パリ警察は彼女を公然わいせつの容疑で躊躇なく逮捕

 

フランスで公共の場で性器を露出すると、特に許された場所でない限り懲役1年もしくは15,000ユーロ(200万円)の罰金が課せられるが、モアレは逮捕後、ヌードアーティストとして大目にみられ、ひと晩拘留された後に釈放された。

 

モアレのマネージャーであるピーター・パルムは逮捕について「彼女は拘置所で権利書を読まされ、指紋をとられ、撮影され、監房に拘置された」と語っている。


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