英国の気候活動家らは1年以上にわたり、注目を集めるために美術家で抗議活動を行ってきました。彼らはこれまで絵画のフレームを破壊してきましたが、現在でもその活動を続けて、彼らはついに作品そのものに損害を与えました。

1914年3月、婦人参政権論者のメアリー・リチャードソンが斧を隠し持ってロンドンのナショナル・ギャラリーに侵入し、ディエゴ・ベラスケスの有名な絵画『ロケビー・ヴィーナス』を何度も切りつけました。

100年以上たった今、ベラスケスの絵画は再び損傷されました。

2023年11月6日月曜日の午前11時前、英国の気候変動活動団体「ジャスト・ストップ・オイル」の2人が、石油とガスの新規認可を阻止する目的で、絵画を保護するガラスを突然ハンマーで10回たたきました。

当初、絵画が損傷したかどうかは不明でしたが、火曜日にはナショナル・ギャラリーの広報担当者が電子メールでの声明で「絵画の表面に受けた損傷は最小限だ」と述べました。

この作品は17世紀に描かれたもので、鏡に映った自分の顔を見つめるローマの女神を描いており、当初のタイトルは「ヴィーナスのトイレでした。現在は保存中で、復元の予定はわかっていません。

ジャスト・ストップ・オイルは過去1年半にわたり、美術館で抗議活動をしています。ジョン・コンスタブルの『干し草』にメンバーが釘付けになったり、フィンセント・ファン・ゴッホの『ひまわり』にトマトスープを投げかけたりする抗議活動などで注目を集めました。

しかし、今回の行動は、同グループの活動家が実際に芸術作品に損害を与えた初めての行為とみられています。

これまでにも複数のメンバーが美術館内で犯罪的な損害行為で有罪判決を受けていますが、これらの事件では美術品自体ではなく、その額縁に損害を与えた罪が認定されています。

過去の事件では、「ジャスト・ストップ・オイル」の活動家たちは、専門家と協力して芸術作品への潜在的な損害を確実に限定するために計画を立てたと述べています。

ナショナル・ギャラリーは火曜日、今回の事件についてこれ以上コメントすることも、被害の正確な性質について説明することもできないと述べました。

ロンドン警察の報道官は電子メールで、絵画を保護するガラスが破壊されたため、「ジャスト・ストップ・オイル」の活動家２人が刑事的損害の疑いで逮捕されたと発表しました。

「ジャスト・ストップ・オイル」の広報担当ジェームズ・スキート氏は月曜のインタビューで、ベラスケスの絵画は以前にも損傷を受けていたため、同団体の行動には「前例がないわけではない」と述べました。同氏はまた、このグループは美術館に気候変動への行動を起こさせるよう努めているとも述べました。

参考文献

・https://www.nytimes.com/2023/11/07/arts/design/rokeby-venus-just-stop-oil.html、2023年11月12日アクセス